さすがにリカも躊躇したのか、俺をなだめるように見た。 「良いんだよ。ココに居られちゃ迷惑だ────出てけよ、早く」 さっきの、車で使っていたくちゃくちゃのティッシュをポケットから取り出し、涙を拭きながら、老婆はよろよろと立ち上がった。 と、その時。