「恭一、お前の気持ちも解るがなぁ…‥」 「解ってくれてるなら───…‥」 「スマン…‥」 おい。 男が簡単に頭を下げるなって教えたのは伯父さん、アンタだぞ。 「俺に、どうしろって言うんですか?」 「コイツを───…‥引き取ってくれ」 奇しくもそれは、23年振りに会う、母と言う存在に対面した日だった。