───…‥。 サンダルの音が止まる。 「?」 不覚にも俺は振り向いてしまった。 どうやら、両手に抱えた大きな鞄が重いらしい。 こう言う時、普通の親孝行者なら持ってやるんだろうけど。 俺はそのまま、冷淡な態度で立ち尽くした。