血の果て




「キョウちゃん、学校…‥行かなくて良いのかい?」

「学校か…‥良いんだよ。
 ───母さんと…‥一緒に居るよ」


死んでいた老婆の目に、光が差す。


「キョウちゃん?」

「母さん…‥だろ? 俺の」


豁然としたように顔を歪ませ、涙を溢れさせる。