『買い物───…‥行って来るね』 それはいつもの事だった。 一人置いて行かれる事はしょっちゅうで。 何とも思わなかった。 あれが最後の言葉とは知らずに。 それからその人は帰って来なかった。 その内、ストーブの灯も絶え、毛布にくるまった。 眠くて眠くて。 寒くてサムクテ。