血の果て




「今、手当てしてもらってますよ。…‥大した怪我じゃ無いんですがね、一応お歳がお歳なんで、レントゲンとかいろいろ…‥」


恰幅の良い体を起こしながら、険しい相好で言う。


「…‥しかし、昨日の今日ですよ。気を付けて下さいね」


俺は言葉も無かった。