血の果て




   バンッ!


勢い良く開け放たれたドアに、誰もが顔をしかめる。

ここが病院だなんて、そんな事構やしない。

ドカドカと革靴を鳴らし、診察室の前を過ぎる。

その前で順番を待つ人々の視線を浴びながら、俺は突き進んだ。