血の果て




「…‥うん」


とは言ったものの、実際先行は不安で。

昨日のリカとの口論を思い出してしまった。




その時、焦心した気持ちに追い討ちを掛けるように、鞄の中の携帯が鳴った。


「ちょっとごめんね」


言いながら、ディスプレイのナンバーを見る。

が、見覚えも登録も無いナンバーが表示されていた。