「───物色ですって!?」 「そうだよ! そんな派手な格好で、実のところ、買い物よりソッチの方が目当てだったんじゃないかッ?」 醜い。 醜い。 醜い。 「───よくそんな事が言えるわねッ!」 リカの目が潤む。 「私が今日どんな気持ちで居たか、そんな事も考えもしないで。 ───この先の事だって、何も考えもしてなかったくせにッ!」