血の果て




このままダムか樹海か、コイツを捨ててしまいたかった。


『ずぶ濡れでね。狂乱したように泣き叫んで、手がつけられませんでしたよ』


お巡りが、『息子のせいで』と言わんばかりに呟いた言葉を思い出す。