血の果て




「だからぁ、サプライズよ、きっと」

「サプライズ?」

「そう」


テーブルに乗り出し、リカの瞳が輝き出す。


「伯父サン、きっと伯母サンに内緒で、また御祝いくれるつもりなんだわ」

「そんな事」


有るわけ無い。

古風を重んじる昭和一桁生まれのあの伯父兼、親父が。