酷い女だ───なんて、誰が否める? リカが言ったように、お人好しや出来た人間ばかりのこの世じゃない。 老人の世話なんて、綺麗事で出来る話しでも無いだろうし。 「…‥んでだよ…‥」 頭を抱え込んでも事態は変わらないのに、そうするしか無い自分の弱小を改めて知った。