全てを終えた時、時刻は11時を越えていた。 リビングには俺と老婆だけ。 リカは──── また怒りと涙で寝室に篭ってしまった。 残された俺は、二人だけの静寂に堪えきれず、手持ち無沙汰で付けたテレビに、いつもの団居を少しだけ感じた。