秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「まだいる」


そう確信した私は、自分の荷物を机に置き彼を捜しに出かけた。


なんかもう、彼に文句を言ってやらないと気が済まない。


別に愛人が何かしたわけじゃない。


でもなんかムカつく。


始業式サボったことも。


席が隣になったことも。


とにかく、なんか一言言ってやらないと。


私のこの行動力は、おじいちゃんおばあちゃん譲りだと思う。


小さいころから、おじいちゃんとおばあちゃんにはいろんなとこに連れて行ってもらった。


二人の行動はいつも突然で、パパとママが呆れるくらい。


そんな二人と常に一緒にいたら、このくらいの行動力は嫌でもつくよ。


最初に、図書室に行った。


いつも本読んでるから。


でもハズレ。