秘密な花嫁~旦那様は同い年~

それからしばらく沙奈と話してると、先生が入ってきた。


ホームルームを済ませて、体育館に向かう。


そこで始業式が行われる。


「美結、早く」


「待ってよ」


沙奈と他の友達が、教室のドアから私を呼んだ。


廊下にはたくさんの生徒が姿を現してる。


そんな中、愛人だけ逆方向に向かうのが見えた。


どこ行くんだろ?


トイレかな?


彼の後姿を、目だけで追う。


「美結、早くしないと先生たちキレるよ」


「あっうん」


一瞬彼から目を離すと、もう姿は見えなくなっていた。


私は特に気にせず、沙奈たちと体育館に向かった。