「美結!」


私がパパとママの寝室に乗り込んでいくと、ママが顔を真っ赤にした。


慌ててパパから下りようとする。


「美結、部屋に入るときはノックをしないとダメだろ?」


「ごめんなさい」


パパに怒られた。


「ママの顔が真っ赤になる」


「龍矢!」


「大人しく座ってろ」


「美結の前で・・・」


パパはより一層、ママを強く抱きしめた。


「それで?美結。何か用か?」


「さっき、私の名前が出てたから。知りたくて」


「美結には関係ない話だ。知らなくていい」


「でも!」