「でもまあ、仲直りしたんでしょ?」


「うん、多分」


愛人が私の背中に抱きついてくる。


「なあ、美結」


「ん?」


「俺たちも、お義父さんやお義母さんみたいに、仲良くする?」


「へっ?」


意味が分かって、顔が熱くなる。


愛人の唇が、私の唇に触れた。


相変わらず仲がいい、パパとママ。


「明日は、家族でお出かけね」


「ああ」


家族という言葉に、愛人の目がスッと細められる。


「楽しみだな」


そう呟く私の唇を、もう一度愛人の唇が触れた。







・・・END