秘密な花嫁~旦那様は同い年~

お昼にかけて生徒さんたちと料理を作り、その料理で食事会が始まる。


「はー楽しかった」


片付けまで終えて料理教室を出たのは、2時頃。


「美結は、包丁の持ち方が綺麗ね」


「そうかな?料理はそんなにしたことないけど、ママがお菓子作りの先生だから」


「そうなの?初耳だわ!」


リンダがびっくりした声を出す。


「リンダにもママのお菓子食べて欲しいな」


ママの笑顔を思い出す。


最近は、パパとママを思い出しても、ホームシックになることはなくなった。


寂しくないとは言わないけど、こっちの生活に慣れた証拠だと思う。


それからリンダとカフェでお茶をして、家に帰った。


家に帰って洗濯物を取り込んだりして、愛人の学校が終わるのを待つ。


「うん。そろそろ行こうかな」


愛人の大学が終わることを見計らって、家を出た。