秘密な花嫁～旦那様は同い年～

二人分の洗濯物を持って、ベランダに出る。


「美結、おはよう」


「リンダ、おはよう」


洗濯物の入ったかごを置いたところで、隣のベランダから私に声がかけられた。


隣に住んでるリンダは、旦那さんと二人暮らし。


リンダは日本に留学経験があって、日本語を話せるから、私と愛人に良くしてくれている。


この１か月、ずっとリンダに英語を教えて貰ってる。


ちなみにリンダは料理教室に通っていて、私も一緒に通い始めた。


言葉はまだ理解できないこともあるし、しゃべりも上手くないけど、リンダが通訳に入ってくれていて、他の生徒さんとも仲良くなりつつある。


「美結、今日は料理教室の日よ」


「分かってる」


英語と日本語の混ざった会話をしながら、お互い洗濯物を干していく。


洗濯物って外観が悪くなるから外に干さないって決まりがあるんだけど、ここはほんとに珍しく乾燥機は環境に悪いから外に干したい人は干していいことになってる。


１０時になったところで、料理教室に通うために家を出た。


１０分くらい歩くと、料理教室をやってる先生の家に着いた。