「マー君、起きて」


午前7時半。


まだベットに寝ている愛人の身体を揺する。


「んっ」


「もーマー君!」


ちょっと反応したと思ったら、身体を反対側に向けてまた寝始めてしまった。


愛人と結婚して分かったこと。


愛人は、朝が苦手だってこと。


「起きてよ、愛人。学校、遅刻しちゃうよ?」


「うっん」


少し身体を強く揺すると、やっと愛人の目が開いた。


「おはよ、マー君」


「おはよ、美結」


「朝ごはん出来てるよ。早く起きてね」


そう言ってベットから立ち上げると、愛人に腕を掴まれる。