秘密な花嫁~旦那様は同い年~

それから、どれくらい時間がたったのかは分からない。


ふと目を覚ますと、愛人が私の頭をなでながらこっちを見ていた。


「眠っちゃった」


愛人の身体に、自分の身体をすり寄せる。


「眠かったら、眠っていいよ」


「うんん」


小さく首を横に振る。


「お話しよ」


「ん」


ポンポンとリズムよく、愛人が私の背中を叩く。


まるで、優しい優しい子守唄みたい。


「マー君、これからどうするの?」


「高校、卒業する」


「そっか」


そういえば愛人、入院してから今まで、高校は休学になってたんだ。