秘密な花嫁~旦那様は同い年~

やっぱり、前までの福田家とは違う。


穏やかで、優しい雰囲気が感じられる。


愛人を挟むようにように、おば様と私がソファーに座り、その前のソファーにはおじ様と誠さん。


席に着いたと同時に、メイドさんが紅茶とクッキーを運んできてくれた。


「おいしい」


ふわっと薫る紅茶に、サクサクのクッキー


なんだかいつも以上においしく感じるのは、こうやって家族揃って同じものを食べてるからだよね。


決して、おしゃべりの数は多くない。


そこが自分の家とは違うけど、それでも居心地がよかった。


それから2時間くらいして、夕食になった。


今日の夕食は、ライ麦パンにサーモンのムニエル、ジャガイモを使った冷たいヴィシソワーズ。


どれもすごくおいしかった。


その夜、パパとママに許可を貰った私は、愛人の家に泊まることにした。


「美結、おいで」


「うん」