秘密な花嫁~旦那様は同い年~

パタパタと階段を駆け降りる。


早く、早く、早く・・・


「マー君・・・」


正門の20メートル前くらいで止まった。


半袖のシャツにジーパンというラフな格好をした愛人が見える。


少し髪が伸びたかもしれない。


私に気がつくと、少し手を上げて見せ、ニッコリ笑った。


「マー君!」


ずっとずっと、会いたかった。


この日をどんなに待っていたか。


「美結」


優しく私の名前を呼ぶ愛人の胸の中に飛び込む。


「ただいま、美結」


「おかえりなさい」


暑い夏空の中、私たちはいつまでも抱きしめあっていた。