秘密な花嫁~旦那様は同い年~

涙がこぼれそうになって、愛人の膝の辺りに腕を乗せ顔を埋めた。


そんな私の頭を、愛人は優しくなでてくれる。


「ずっとずっと、暗いところを彷徨ってた。出口がなくて諦めかけてたとき、亜季ちゃんが俺を美結の元に導いてくれたんだ」


こらえ切れなくなった涙が、愛人の膝を濡らした。


「亜季ちゃんが亡くなったの、マー君の手術の少し前で」


「うん」


「それで、私・・・」


上手く言葉が出て来ない。


「辛かったな、美結。一人にしてごめんな」


いつまでも泣き続ける私の頭を、愛人はずっとなでてくれていた。


「美結、顔上げて」


そっと私の頬に愛人の手が触れ、顔を上に向かされる。


「もう、大丈夫だから」


「マー君はどこにも行かない?」


「ああ」