秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「ねえ、マー君」


「ん?」


「私、マー君に言ってないことがあるの」


辛いけど、ちゃんと言わないといけないよね、亜季ちゃんのこと。


「美結、こっち来て」


車椅子の後ろに立っていたのを回って、愛人の前に立つ。


「いいよ、何も言わなくて。亜季ちゃんのことだろ?」


「マー君・・・」


なんで?アメリカに来てから、亜季ちゃんのことは誰にも言ってないのに。


愛人と視線を合わせるように、その場にしゃがみ込む。


「目が覚める前、夢に出てきた。亜季ちゃんは、天使になったんだろ?」


「うん」


小さくうなずく。


「亜季ちゃんに言われたんだ。お兄ちゃんとの約束守れなくてごめんねって。でもお兄ちゃんは、いつまでもここにいたらダメだよ。ちゃんとお姉ちゃんのところに戻ってって」


「亜季ちゃん・・・」