秘密な花嫁~旦那様は同い年~

もう、眠ってるのは飽きたでしょ?


私とおしゃべりしたくなったでしょ?


「起きて、マー君」


ピクピクと瞼が揺れ、愛人の目がゆっくりと開いた。


「おはよ、マー君」


ニッコリ笑うと、愛人もニッコリと笑ってくれた。


あの、思いが通じ合った夜と同じ、愛人の手が動き、酸素マスクを外そうとする。


「取っていいの?」


うんとうなずいたのを見て、酸素マスクを取った。


「美結」


久しぶりに聞く愛人の声はどこか掠れていたけど、それでも名前を呼ばれたことに涙が出そうになる。


「マー君・・・」


お互い、ただしばらく見つめ合った。


「もう、大丈夫だよね、マー君」


こくんと首を動かす愛人を見て、自然と涙がこぼれていた。