秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「待って!亜季ちゃん」


大きな声で亜季ちゃんを呼ぶのに、亜季ちゃんは私からどんどん遠ざかって行く。


「亜季ちゃん!」


もう一度大きな声で呼ぶと、止まった亜季ちゃんが私の方を振り返った。


「大丈夫だよ、お姉ちゃん」


「へっ?」


急に亜季ちゃんの声が聞こえた。


「亜季ね、まだやることがあるの。ちゃんとお姉ちゃんのところに連れて行ってあげるから」


「亜季ちゃん・・・」


言ってる意味が分からない。


それでも亜季ちゃんの笑顔に、なんだか心が穏やかにホッとしていくのを感じた。


「んっ・・・」


どれくらい眠ってたんだろう?


亜季ちゃんの夢を見た直後に目が覚めると、私は時計に目を向けた。


時計の針は2時半を指していて、1時間近く眠っていたことになる。