秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「婚約、結婚となればより強い会社の繋がりが出来ると思ってね」


そう答えた福田社長だけど、その答えにはどこか嘘をついてるような感じがした。


奥さんも無理に笑ってる気がする。


「そうですか」


パパが、フッと短く息を吐いた。


「私たち夫婦は、美結を愛しています」


パパとママは真剣な顔で、福田夫妻を見た。


「もし美結に何かあったら、婚約は破棄させてもらいますし、仕事の面でも多大なる影響が出ると思っていただいてよろしいでしょうか?」


「わかった」


福田社長がうなずいた。


「父さん、母さん」


突然、誠さんが立ち上がった。


「僕はこれで失礼していいですか?大学に用事があるので」


「ああ。行っていい」


誠さんは、私たちに小さく頭を下げると部屋を出て行った。