秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「んっ・・・」


ゆっくりと目を開くと、見慣れた自分の部屋の天井。


私、眠ってたんだ。


「美結、起きたのか?」


声のする方を見ると、ベットの端にパパが座っていて、心配そうな目で私を見ていた。


「もう、帰って来たの?」


「もう夜だ。電話のあとから、美結ずっと眠ってたんだ」


「そう・・・なんだ」


そういえばパパ、スーツじゃなくて普通のラフな格好になってる。


それって、パパが帰って来てから相当時間がたってるってことかな。


そんなことを考えてると、カチャっと音がしてママが部屋に入ってきた。


「美和。美結、目覚ました」


「ほんと?よかった」


明らかにホッとした表情をしたママが、パパの隣に座って私の頭をなでた。


「大丈夫、美結?気分悪くない?」