秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「もっ・・・やだ」


「美結・・・」


電話を切ったママに、思いっきりしがみつく。


「なんで・・・」


なんで?どうして?


手術は上手くいったのに、こんなことってないよ。


神様は、意地悪すぎるよ。


「美結」


ママに抱きしめられて、声をあげて泣いた。


なんで、なんで、なんで?


愛人が何したっていうの?


いつ目が覚めるか分からないなんて、そんなの・・・


どうしたらいいか分からない。


いきなりこんなことを突き付けられて、頭が固まったように動かない。


今の私に出来ることは、ただ声をあげて泣くことだけだった。