秘密な花嫁~旦那様は同い年~

彼は、なんの興味もなさそうにそこに居た。


小さな文庫本を読んでいる。


カバーがついてるから、何の本かはわからない。


初めて見る彼は、少しハーフっぽい印象を受けた。


染めてるわけじゃないけど、光に当たるたびに茶色に輝く髪。


白く透き通る肌。


切れ長の目が印象的。


「この話を受け入れてくれて嬉しいよ」


「いえ、こちらも仕事が上手くいってよかったと思ってます」


福田社長は、ニコニコ笑顔だ。


「それで、ひとつお聞きしたいのですが」


パパが話を切り出した。


「娘と、息子さんをどうして婚約させようと思ったのですか?」


「それは・・・」


福田社長と奥さんが、顔を見合わせた。