秘密な花嫁~旦那様は同い年~

でも、泣かないんだ。


だって、今一番辛いのは、目の前にいる亜季ちゃんのお母さんとお父さんだもん。


私のこの胸の痛みなんて比べものにならないくらい、二人はもっともっと胸を痛めてる。


「それで、美結ちゃんさえよければの話なんだけど」


「はい・・・」


「亜季が、あの子が天国に旅立つまで、私たちと一緒に傍にいてあげて欲しいの」


その言葉に、一気に目頭が熱くなる。


なにか言おうにも、しゃべることを忘れてしまったみたいに声が出ない。


それでも、何とか言葉を口にする。


「私が、一緒でいいんですか?家族だけの方が・・・」


そう言って唇を噛みしめると、亜季ちゃんのお母さんの手がそっとテーブルに置いていた私の手を包んだ。


「美結ちゃんと出会ってからね、亜季ってば美結ちゃんの話しかしないの。愛人君と出会ってからは、愛人君の話もするようになったけどね」


「マー君と私の?」


「お姉ちゃんとお兄ちゃんが出来たみたいに、ほんとに喜んでたから。だから美結ちゃんさえよかったら」


声を出したら、泣き出してしまいそうだった。