秘密な花嫁~旦那様は同い年~

指をさすと、愛人の首もゆっくりと動く。


「読んでくれた?」


「まだ」


「あっひどーい。私、一生懸命書いたのに」


怒った表情を作ると、ごめんとおでこにひとつキスを落とされた。


「ねえ、美結。俺、ずっと聞きたかったことあったんだけど」


「なに?」


「どうしてあの封筒、水色なの?」


「空。私とマー君が好きな、真っ青な空」


「そう」


そう答えたっきり、愛人は黙り込んでしまった。


「マー君?」


不安になり、愛人の背中に回していた腕に少しだけ力を込める。


「死んだら」


「へっ?」