秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「うん!」


なんか、ママがお菓子作りをする理由が分かった気がする。


お菓子は、相手を笑顔にする。


おいしいって、ありがとうって言われると、すごく嬉しい。


みんな笑顔になりながらケーキを食べていると、半分くらいケーキを食べ終わった誠さんがお皿を置いた。


「あの、誠さん・・・」


おいしくなかったですか?と聞こうとしたら、私の質問は誠さんの声にかき消された。


「父さん、話があるんだ」


いつにもまして真剣な表情の誠さん。


おじ様も、静かにケーキの乗ったお皿を置いた。


「大学を卒業したら、会社じゃなくて他の道に進みたいんだ」


「なっ!?」


今まで穏やかだったおじ様の表情が、急に険しいものに変わる。


「何を言ってるんだ!お前の進路はもう決まってるはずだろ!」


おば様はハラハラしながら、二人の様子を見つめてる。