秘密な花嫁~旦那様は同い年~

私と一柳さんにおされ、愛人は渋々うなずいた。


ロウソクに火を入れ、部屋の明かりを少し暗くする。


「誕生日おめでとう、マー君」


「おめでとう」


おば様の声に、今度は小さくだけどおじ様や誠さんの声も聞こえていた。


「ありがとう」


そう小さく呟いた愛人は、ロウソクの火を一気に吹き消した。


みんなのために、ケーキを切り分ける。


「このケーキね、私のママが考えてくれたの」


「美結のお母さんが?」


「うん。マー君でも食べられるようにって」


「そっか。ありがとうって言っておいて」


「うん」


ケーキを配り終えると、みんな揃って口にした。


「おいしい、美結。ありがとう」