秘密な花嫁~旦那様は同い年~

後ろを振り返るともう一柳さんの手にはケーキの入った箱があり、それをそっと受け取った。


テーブルに置き、箱を開ける。


「まあ。綺麗」


最初に声を上げたのは、おば様だった。


真ん中にオレンジをたっぷり乗せ、そのオレンジを囲むようにして苺が飾ってある。


「俺に好きな果物聞いたのは、このためだったのか」


「うん」


「ありがとう、美結」


ポンポンと愛人が私の髪をなでた。


「あっ、ロウソクもあるんだよ。マー君、フーってする?」


「あのな、美結。そんな恥ずかしいこと・・・」


「恥ずかしくないよ!誕生日にケーキのロウソク消すのは当たり前でしょ?」


「そうですね。愛人様、ロウソクを消されたらどうですか?」


一柳さんもニコニコした笑顔を愛人に向けた。


「一柳まで。分かった、するよ」