秘密な花嫁~旦那様は同い年~

ありがとうと何度も呟くおば様の手を取って、もっと愛人に近づけるように傍に連れて行く。


「もう、いいよね」


「美結?」


小さく呟いた私の声に、愛人が反応する。


そっと愛人の手を取って、愛人の手におば様の手を重ねた。


「もう、いいよね。仲直りしよ?」


「ごめんね、愛人・・・」


その瞬間、ポロポロと涙を流したおば様が、愛人をそっと抱き寄せた。


一瞬、愛人の身体が固まる。


「ごめんね、愛人。あなたのこと、ずっと避けてて」


「か・・・さん」


喉から振り絞るように出された愛人の声は少し掠れていて、はっきり何を言っているかは聞き取れなかった。


それでもきっと、母さんって呼んだんだと思う。


だっておば様が、もっと涙を流し始めたから。


「ごめんね、愛人。もう遅いかもしれないけど・・・」