ポンポンとベットの端を叩かれ、そこに腰を下ろす。


「今日、クリスマスなんだな」


「うん。マー君見た?病院の中央エントランスに大きなクリスマスツリー飾ってあるの」


「いや、見てない」


「じゃあ、後で一緒に見に行こう?」


そうだなって、愛人が優しく微笑んだ。


「マー君にプレゼント、ちゃんと用意してるからね」


「ありがとう、美結。でも俺は、なにも……」


「いいの。マー君が今日ずっと一緒にいてくれるって約束してくれれば」


「そんなんでいいのか?」


「ダメ?」


「いや」


ふわっと抱きしめられる。


「マー君、大好き」


「俺も」