秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「美結、ちょっとやってって」


「うん」


中途半端に開けられた生クリームのパックを渡し、ママは急いでパパを追う。


「龍矢」


その声に、パパがゆっくり振り返った。


「もうすぐ終わるから、もうちょっとだけ待ってて。すぐにご飯の用意するから」


「ああ」


ママの髪にキスを落とすと、今度こそ本当にパパはキッチンから出て行った。


その後、オレンジと苺を使ったケーキは無事完成。


「ねえ、パパ」


そのケーキをパパとママと三人で食べてるとき、ふと疑問に思ったことを口にした。


ちなみに龍守は塾で、おじいちゃんとおばあちゃんは旅行に行ってて留守。


「なんだ?」


「あのね、好きな人からもらったものなら、多少形がヘンでも嬉し?」


「当たり前だろ?自分のために作ってくれたことが、嬉しんだから」