秘密な花嫁~旦那様は同い年~

竹籠に入ってるオレンジと、今日の夕ご飯のデザートに出て残った苺を冷蔵庫から出して、ママのところに持っていく。


私から受け取ったオレンジを、ママは包丁を使って外の皮をむき始めた。


「ねえ、美結」


「ん?」


りんごのようにオレンジをむくママの手元を見ながら、返事をする。


「心のこもったものなら、多少形がヘンでも大丈夫なのよ」


「そうかな?」


「うん。だって考えてみて?もし愛人君が美結の為にお菓子を作ってくれたら、形はあまり良くなかったとしても嬉しいでしょ?」


「うん。すっごい嬉しい」


「でしょ~やっぱり一番は、おいしく食べて欲しいって気持ちなのよ」


「うん」


しゃべってる間も手を動かしていたママは、あっという間にオレンジをむき終わった。


しかも薄皮まで綺麗に取れてる。


「はい、美結」


オレンジを口元に差し出されてあーんと口を開けると、ポイっとオレンジが口に入ってきた。