秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「うん」


しばらくして、チーンというオーブンの音が聞こえた。


オーブンから焼き上がったスポンジを出す。


「見て、ママ!」


「わー綺麗に膨らんだね」


「うん」


ふっくらと膨らんだスポンジ。


半分に切ってみると、きめ細やかで、指で押してみるとフワフワした感触。


「うん。今までで一番いい出来だよ、美結」


「これなら、マー君食べてくれるかな?」


「もちろん。きっと喜んでくれると思うよ」


「うん」


「せっかく綺麗に出来たんだから、ティラミスやめてケーキにしよう」


そう言ってママは、冷蔵庫から生クリームを取り出す。


「美結、なんでもいいから果物取って」