秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「同じだなって思って。愛人と誠さん」


「僕と愛人が同じ?」


少しびっくりした表情をする誠さん。


「前に愛人にも言われました。私の家と愛人の家は違うからって。今も誠さんに同じこと言われたし、やっぱり二人は兄弟ですね」


「兄弟ね・・・」


ふと表情を緩め、誠さんはコーヒーに口をつけた。


「私、そろそろ行きますね。おば様待ってるから」


ピョンと勢いをつけて、ベットから立ち上がる。


「コーヒーありがと。それから、母さんの相手してくれて」


誠さんは、愛人と同じ優しい人。


「誠さん、素直になってください。それから、マー君の病室にも遊びに来てくださいね」


「そうだね。考えとくよ」


愛人と同じ優しい笑みを私に向けると、誠さんはパソコンの画面に視線を戻した。


誠さんの怒りは、間違って愛人に向けられてしまっていた。


でもほんの少しだけ素直になれば、きっと二人はまた分かり合える。