秘密な花嫁~旦那様は同い年~

私が小さいころ、山下さんたちがパパに用事があって家に来ることがあると、よく遊んでもらった。


「他の人たちは?」


「三木家の人間なら、婚約くらいしたっていいだろうって」


「そうなんだ」


「古臭い話だ」


パパが呟いた。


「会社の発展のために、自分の子供の人生を犠牲にしないといけないなんて。世の中にはまだ、そういう風習が残ってるのかもな」


ドラマとかでよくある。


会社のために、子供同士を婚約させること。


好きでもない相手と、無理やり結婚させられたり。


パパは、それから私を守ろうとしてくれてたんだ。


「正直、今この話で会社の内部は二つに割れている」


パパのため息は止まらない。


やっぱり、大丈夫じゃなかった。


パパは、かなり困ってる。