秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「へっ?」


急に謝られて変な声が出てしまった。


「もっと長い時間出掛けられなくて」


「謝らないで、マー君。マー君は何にも悪くないんだから」


ちょっと強い口調でそう言って、愛人の手を引いて病院の中に入って行った。


そう、愛人は何も悪くない。


悪いのは、愛人の病気。


病気が、愛人に辛い思いをさせてる。


「デートは、マー君の病気が治ったらいっぱいしてもらうもん」


「美結・・・」


切なそうに笑う愛人を見たら、なんだか泣きそうになった。


「だから、今はいいの。マー君がベットに居ても、私の傍にさえいてくれれば。それで、一緒にいっぱいおしゃべりしてくれれば」


愛人がベットに居ようが、笑顔で私とおしゃべりしてくれたらそれでいい。


悲しいのは、一緒に外に出掛けられないことじゃない。


一番悲しいのは、愛人が私の前からいなくなること。