秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「美結の字は、美結を表してた」


「ん?」


愛人が言ってる意味が分からなくて、首をかしげる。


「温かかった、美結の字。美結みたいだった」


「ありがとう、マー君」


愛人が笑ってくれるから、こっちも笑顔がこぼれる。


やっぱり、好きな人が笑っててくれるっていいな。


「今度は、マー君が行きたいところ行こうね」


「じゃあ、本屋だな」


愛人の答えに、思わず笑ってしまった。


病院までの道のりを、出てきたときよりゆっくり歩く。


「美結」


「ん?」


病院に入る自動ドアの前、私の手を引いて歩いていた愛人が急に止まった。


「ごめんな」