秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「まだ恥ずかしいな。こーゆー場所に出すの」


なんとなく、周りの人の作品と自分の作品を比べてしまう。


勉強にもなるけど、まだまだだなって思う。


この展覧会は、書道協会の偉い先生たちの作品も飾ってある。


その他には、結構お年を召した方の作品が多い。


多分、飾ってある作品を書いている人で、私が一番年下だと思う。


「マー君、疲れてない?」


「ん。大丈夫」


会場内をグルッとして、文化会館を出てきた。


「つまんなかったよね?」


笠原先生との約束の時間までまだ時間があったから、生の果物を使ったジュースを売ってるお店に入った。


席に座って、愛人はオレンジジュース、私はグレープフルーツジュースを頼む。


「習字のことは分からないし、美結の字は初めて見たけど、つまんなくはなかった」


「ほんと?」


カラッとグラスの中に入ってる氷の音を立てて、愛人がオレンジジュースを口にした。