秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「いってらっしゃいませ」


日曜日、笠原先生の許可を貰った私たちは文化会館に出掛けた。


「なにかあったらすぐに病院に電話すること。ここなら救急車呼ぶより早いからね」


「はい」


一柳さんと笠原先生に見送られて、病室を出る。


お昼までに戻ってくることが笠原先生との約束。


今は午前10時、約2時間のデート。


少しだけだけど、愛人と外に出れることが嬉しかった。


「行こう、美結」


「うん」


差しのべられた手をギュって握って、ゆっくり歩き出す。


愛人のテンポで歩けるよう、手を引かれながら少し後ろを歩く。


「マー君」


「ん?」


ちょっと顔を後ろに向けながら、なに?って表情をする愛人。