秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「短くてもいい。俺が死ぬまで、傍に居て欲しい」


そっと抱き寄せられる。


「じゃあ、ずっとだね。ずっと私は、マー君の傍にいるね」


ポフっと音を立てて、二人でベットに倒れ込んだ。


「さっき、夢を見た」


「どんな夢?」


布団の上からだったけど、愛人の身体に自分の身体をすり寄せる。


「一人で、真っ暗なところに立ってた」


「うん」


「死んだのかって思って、美結のこと考えて、そしたら美結が俺のこと好きって言ってるのがなぜか聞こえて」


「だって言ったもん。好きって。大好きって」


そう言ったら、少しだけ嬉しそうに愛人が笑った。


「私もね、夢見たよ」


「どんな?」


顔にかかった髪を、愛人がそっとよけてくれる。