秘密な花嫁~旦那様は同い年~

「毎日会ってくれるなら、許してあげる」


「ああ。毎日会いに来て」


「それから、毎日ギュってして」


「ん。する」


「それから・・・それから・・・」


「まだあるのか?」


愛人は少し呆れたように笑った。


「マー君の犯した罪は重いんだから」


「そうだな。俺に出来ることなら、なんでもする」


頬から手を下ろし、ベットの上でギュッと握りあう。


「もう、離れ離れはヤダ。ずっと傍に居させて」


俯いて小さく呟いた言葉とともに、ベットの上で握りしめている手にポツンと涙が落ちた。


「美結を突き放したのは俺なのに、ずっと後悔してたんだ。なんで手放したんだろうって」


「マー君」


愛人の言葉に、ゆっくりと顔を上げる。