ベットから離れようとすると、手首を掴まれた。


「でも・・・」


「いいから。ここに居て、美結」


ゆっくりと身体を起こし、私に向かって優しく微笑む愛人。


「マー君!」


もう限界だった。


ギュッと愛人に抱きつくと、しっかりと抱きしめ返してくれる。


涙があとからあとから溢れてくる。


愛人が名前呼んでくれた。


愛人が笑ってくれた。


愛人が抱きしめてくれた。


「もう、離れたくない」


「うん」


「好き、愛人」


「俺も好き。美結のこと」